日本武尊の肖像を描いたこのお札は、終戦直後の昭和20年8月に発行。最高額の日本銀行券であり、日本で初の千円紙幣です。当時の最高額紙幣にふさわしく、それまでのお札に比べ、最も多くの刷色を用いて作られました。
現在は管理通貨制度の下、紙幣の価値が定められていますが、それ以前の日本では“金”を本位通貨(通貨価値の基準)と定めていました。つまりこの兌換紙幣とは、国が紙幣の価値を認め、同額の金貨や銀貨に交換することを約束された紙幣のことをいいます。